これは趣味のはず・・・

私の趣味は、ミシンで日常の必要な物
(主にズボンなど服や猫用品)を作ることでした。


特に、夏になると綿100%の生地を
5m1080円くらいで買ってきて、
ズボンやワンピースにするのは、
もう10年以上しているライフワークのような物です。


そのズボンを、知人の人たちが見て、
作ってくれと頼まれるようになったのは、
もう7年ほど前、そこから、人数が増え、
母の知人がくわわり、毎年20本から50本ほどの
ズボンを作る破目に、正直、しんどいです。


とは言え、暑い夏の日、このズボンじゃないとと言われると、
嬉しいもので、50本のズボンを縫いながら、
もう趣味じゃないよな~とボヤキながら1週間かけてズボンを作ります。


そんなある日「ワシもベストを作ってくれ、この生地で」と父が、
生地屋さんで言ったのです。


(いやいや、ズボンより、ベストは手がこむし、そ
の生地m1300円もしてるやん。


私の服でも、m280円とか500円ほどよ、めんどい、高い)と
不満をぐっと飲み込み、承諾。


だって、他人様に散々ズボンやチュニック、
時には鞄を作っているのに、
身内の父に「ダメ」とは言えないでしょう。


結局、父のベストの型紙を見つけられず、
女性のベストの型紙を男性用になおし、
デザインを考え、できたのは、リバーシブルのベスト。


「え、これ、女前ちゃうか?」と、
父の言葉に、「リバーシブルやからな。


片方は、そうなる。気になるなら、こっちだけ着れば」と、私。

そのベストを作るのに、合計三日。


普段のズボンなら、根をつめて三日もあれば、
20本作るのに、、、。


趣味とは、個人的に楽しむ物、
もしくは、精神的満足感を得るために行う行為だと、私は思う。


これは、もはや、趣味ではないのでわ、と自身に問いたい。